ef - a tale of melodies. 第7話「reflection」 |
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物語の印象点
・非難、と言うタイトル。
6話と対になる展開、と言うように見受けました。
前回は歪み、の提示。今回は歪みを与える人への・・・
【歪んだ人からの非難】と言うように思うのですね。
優子さんは、夕に。
久能さんは、ミズキに。
何故今頃、何故今そこに?
何故、と繰り返される問答。
苦しみを取り除きたい、支えたい、癒したい・・・
ソンナコト、デキルワケナイダロ。
なのにどうして、そんなことを言う?
極論ではありますが、簡略に言えば
久能さんや優子さんの言いたい事はそれでしょう。
傷つき、苦しむのは【自分で】あり【あなた】じゃない。
それを知って、分かった振りして、何をしてくれると言うの?
・・・ごめんなさいでも助けて欲しい許して欲しい側にいて欲しい
死にたくない死にたくない生きていたい・・・・
強烈な二律背反。
それが彼女らの現実、と言えばそうなんでしょう。
いつでも俺を殺していいから、と手渡されたナイフ。
けれど彼女はそうせず、今も生きている。
貴方にほんの少しの痛みをあげたかった、と言うのは
半ば嘘のようでホントウノコトなんでしょう。
振りほどかれた手を、傷ついた手をもう一度握ってもらう為に。
生きていると、色のない世界にもう一度、色を付けてもらう為に。
最後の最後に久能さんが見せた生きる事への執着。
【死にたくないんだ、生きたいんだ、まだ死ねないんだ!】
迷いも苦しみもただ一人だけのもの、と言えばそうでしょうけれど・・・
痛みを共有する事は出来ないにしても、側にいるだけで
わずかでも救われる、心の支えにはなる。
その代わり・・背負う覚悟は重い、ぞ・・・と
過去から未来へのメッセージを送っていたのだなと
2期を見ながら1期の事を思い出しましたね・・・(*^-^)♪
背中にも目が付いている、と言うのは
裏表で本音を隠しているのではなく、その時々に応じて
思う本音が前に出ていると見ることも出来るかなと思いますしね・・
ただあまりにも正直すぎるから、それが本当に思えない、
そういうことなだけで。
・歪んでいても、愛は愛だから。
Bパート、ワカメ兄貴と夕の対立。
俺を殺しに来たのか?と問いかけるワカメ。
強烈な毒を吐きつつも、それも裏返せば
愛情なんでしょうね。
血が繋がらない故の歪な。
でなければ、何故にああもキャンバスに優子さんの絵を描こうとしては
消し去っているのか。
傷つけながら求め、さらにまた傷つける。
そうでしか愛を示せなくなってしまった。
分かってしまってはいけなかった、彼女は妹の代わりではないと。
故に・・心が千切れた結果が、あの出来事につながったのかなとも
思いますし。
そんな俺からアイツを奪うなら、覚悟して来い。
客観的に見れば、俺は本気なんだぜと
言っているようなものじゃないですかw
中途半端な気持ちなら妹はやれん!と
どこかの厳格なお父さんヤンデレバージョンみたいな感じにも
思えますしね(*^-^)♪
・演出の教科書-ヤンデレ編-
と見るべきですね、6話と7話は。
2週続けての演出にくどさを感じる人もいるでしょうが、
今回の切り裂く演出はまさにタイトルそのもの、と言う感じで
良かったと思います。
言葉の刃で相手をただただ傷つける・・・
悪意があってそうしたのではなく、ただそれだけ心に揺れを持っていたが
故に。
【いつか】でなく【必ず】近いうちに死ぬ、と決められた時・・・・
人は平静でいられるものでしょうか、と言うのを
自分にも置き換えながらあの場面は見ていましたね・・・
多分、情けないぐらいにナーバスになって、取り乱して、
時に・・・当り散らすんでしょう、多分。
次回のタイトルにもreがついているというのは、
反語として物語を折り返すからという意味合いもあるのでしょうか。
ふと、そんなことも感じた7話だったのでした。
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今回の話は…… 要するに、雨宮明良(優子の兄)がふざけた最低な奴だということと、久世も同様に…… でもどうしようもない二人だな。大...